コロンビアで2週間ホームステイをして知ったコロンビア人の真実の姿

コロンビアで2週間ほどホームステイをさせてもらった。

危険と言われ、外務省の安全度マップを見ても

「危険色」がいっぱいついてるコロンビア。

「愛」とはかけ離れた世界が広がってる?

いやいや、とんでもない!!!

真実のコロンビアは、180°違ったというお話。

 

なぜ、コロンビアでホームステイができたのか?

コロンビアでホームステイ。

「しよう」と思っても簡単にできることじゃないので

今回の出来事にまず感謝したい。

 

今回のホームステイが

どれだけ、貴重で稀な機会だったのか語らせてほしい。

そもそも、日本人にとって

コロンビア人と出会う機会は

非常ォォォォ〜に少ないと言っていい。

 

なぜなら、コロンビア人は

滅多なことでは、コロンビアから出られないからだ。

理由は、お金。

コロンビア人の最低賃金は月3万円。

週じゃない。月だ。

なので、最低賃金で働いている人はもちろんのこと

中流〜上流階級の人ですら、外国に行くのは楽ではない。

彼らにとっては、飛行機のチケット代は高価すぎるからだ。

 

たから

まず、コロンビア人と出会うためには

その希少なコロンビア人と出会う機会を得る必要がある。

さらに

仮にもし、世界のどこかでコロンビア人と出会って友達になったとしても

それなりに親密な間柄にならないとホームステイはさせてもらえない。

かつ

親密な関係になったとしても

飛行機代が高くてコロンビアに赴けない。

こういったハードルもある。

ということで

コロンビアでホームステイをするためには

いくつかの高いハードルがあることがお分りいただけただろうか。


では、私はどうだったのかと言うと

全てのハードルも一気に飛び越えるという

ハイパー奇跡的なことが起こったのだった。

 

簡単に言ったら

友達の親友がコロンビア人だったのだ。

今回私は、その友達にヒョコヒョコついて行き

ついでに、そのコロンビア人の親友の家にホームステイした。

ということになる。

そうまるで、「金魚の糞」のように存在だった。

つまり、そのコロンビア人家族からしてみたら、私は「全くの他人」である。

本来なら、私みたいな存在を受け入れてくれるなんてありえない。

しかし

そんな赤の他人の、金魚の糞みたいな存在の私をである・・・

2週間もホームステイさせてくれるというのだから

奇跡としか言いようがないことが起きたのだった。

私は、一気に

コロンビア人と友達になるハードル

親密になるというハードルを超えた。

そして、高い飛行機代というハードルも超えた。

なぜなら、アメリカからのフライトだったため

たまたま飛行機代が安く手に入ったからだ。

そんなこんなで私は

超奇跡的に、コロンビアでホームステイをするという

希少な機会を得ることができたのだった。


私がこの記事で言いたいことは

そんな希少な機会から分かった

海底5万マイルよりもさらに深い

コロンビア人の愛情の深さについてだ。

 

コロンビア人が分かる!海底5万マイルよりも深い愛情を感じた、8つのエピソード。

友達の金魚の糞みたいな赤の他人の私を

2週間も泊めさせてくれたエピソードだけでも

どれだけ懐が深いか理解いただけただろうが

コロンビア人の愛情は、我々が思うよりもさらに深かった。

 

「海底5万マイルよりもさらに深い」

 

と言っても過言ではない

ということをこれから証明しよう。

 

飛行場まで、家族全員でお出迎え

まず、飛行場について驚いたのが

友達の親友家族全員が、お出迎えしてくれたこと。

全くの赤の他人の私に対しても、とても温かい歓迎をしてくれた。

お父さんが渋滞の中、車を運転してきてくれたとのこと。

もう、しょっぱなから私は感動したのたが、もちろんこれは序章に過ぎなかった。

 

2週間の宿泊料がタダ

私はもちろん、宿泊費用を払うつもりでいたのだが

なんと、タダで泊めさせてくれるとのことだった・・・。

払うと言っても

「遠いところから来たゲストに、そんなことはさせないよ。」

と、なんて心優しいお言葉。

1日ならまだしも、2週間も本当にいいのだろうか。

不安になるほどの優しさだ・・・。

 

私(金魚の糞)のために書斎を寝室に

家に到着すると、部屋に案内されたわけだが・・・

そこは、ファックスやパソコン、本が整えられた部屋だった。

なんと、お父さんの書斎をわざわざ片付けて、私の寝室として貸し出してくれたのだ。

しかも、ちゃんとベットを部屋に持ち込んでくれて

シーツと掛け布団がしっかり準備してあった。

おれは、どこかの国の王様か?

勘違いするほどのおもてなしだった。

 

朝と晩、おいしいコロンビア料理を振舞ってくれる(これもタダ!)

その日の晩、コロンビア料理を食べさせてもらった。

コロンビア料理は、果実が豊富。お肉(全般)や野菜のスープが多い。

しかも、食材が無農薬栽培のように、力強くピュア。

本当に、素朴な味わいでうまいのだ。

そんな、料理を毎日タダで食べれるだと!?

世界中どこを探したら

ここまでの「おもてなし」をしてくれる人達がいようか・・・。

 

お皿まで洗ってくれる

美味しいコロンビア料理を食べた後

せめて、お皿だけでも洗おうとしたのだが

「ゲストだから洗わなくていいよ」

と、絶対に洗わせてくれなかった。

この人たちはどこまで・・・。

 

毎日のツアーの予定を組んでいれくれる

次の日、早速起きたら

「今日は、〇〇と〇〇と〇〇行くから」

と既に予定が決められていた。

数日だけかと思いきや

2週間みっちり!

毎日コロンビアを満喫できるツアーだったのだ。

有名どころの観光地はもちろんのこと
地元の人しか知らない秘境やローカルなレストランまで
色々なところに連れて行ってくれた。

現地ツアーガイドにお願いしたら

たぶん、1日で3万円は軽くかかるくらいの濃さ。

しかし、お金をせがまれることは一切なく

すべて、善意で行ってくれた。

もう、好き。コロンビアの人大好き・・・。

 

入館料を払って、英語でガイドしてくれる

有料観光スポットに行った際のこと

一度入ったことのある場所でさえも関わらず

入館料をわざわざ払って、一緒に入ってきてくれた。

観光客価格は、コロンビアの人にとっては

めちゃくちゃ高い・・・にも関わらずだ。

なぜそこまでして一緒に居てくれるのか?

「スペイン語での案内だから、英語に訳してあげる」

とのこと。

底知れぬ、優しさ。

涙がちょちょぎれそうであった。

 

危ないところは、身をもって守ってくれる

コロンビアは、危険危険と言われるが

風評被害もいいとこだ。

場所にもよるが、大抵の大都市や観光地は

いたって普通だ。(友達といれば)

しかし、小道を挟んで向こう側に行くと

刺青を入れた、あんちゃんがたむろってる

ような場所も確かに存在する。

そうした場所に行く時

彼らは絶対に、私を1人にしない。

腕を組み、ピタッと横について

誰かが近づこうものなら、身を以て守ってくれる。

そんなことを、コロンビアの美人さんにされたら

一瞬で好きになってしまう・・・。

いや、そういうことではなく!笑

「弱きものを助ける」武士道にも似た優しさが

この国の人たちの根底にあるのを感じたのだった。

 

極め付けは、私の家族を紹介してあげたら・・・

最後に、極め付けのエピソードを紹介したい。

ホームステイ先のお父さんに

私の家族写真を紹介した時のこと。

みんなで20人ほどで食卓を囲み、おせち料理を食べている

典型的な日本の正月の写真を見せてあげた。

お父さんは、生まれて初めて見る日本の食卓に興味津々。

私の家族について、おせち料理について、たくさん話してあげた。

 

ちなみに、お父さんは英語がほんの少ししか話せない。

私もスペイン語は「サルー(乾杯)」しか知らなかった。(なぜそれ笑)

だから、会話は身振り手振り。

しかし、言葉は伝わらなくても、気持ちは伝わるものだ。

和気藹々と、笑いながら、貴重な時間が過ぎていった。

 

しばらくして、キッチンに移動して、家族揃ってご飯を食べた。

「さっきは、写真ありがとう・・・(片言の英語)」

とお父さんが、改めて感謝してくれた、その時であった。

 

強面のお父さんの目から

涙がポロポロと溢れ出したのだ。

 

必死で上を向いて抑えようとするも

涙が止まらないようだった。

 

泣くほど嬉しかったのか・・・!!?

 

思わず、もらい泣しそうになった。

コロンビアの事情を知った今

なぜ、泣くほど嬉しかったのか理解できる。

 

コロンビア人は、世界に出られないからだ。

海外に行きたくても、見たくても、知りたくても

自分ではどうしようもできない「お金の価値」

というもののせいで、それが叶わないからだ。

 

だから

海外の生活を

日本の生活を

写真でさえ見れることが

嬉しいのだ!!!

 

なんて、健気で純粋なのだろう。

愛とはちょっと、違うかもしれないが

このエピソードで

コロンビア人がどれだけ純粋な心を持った人たちか

理解してほしかった。

 

大切なのは、お金でも時間でもないのだ。

お金に余裕はない、時間にも余裕があるわけでは決してない。

それにもかかわらず

部屋をタダで貸し出し

食事の提供をし

高い観光地価格の入館料を払ってまで

案内してくれる。

 

毎日毎日

自分の貴重な時間を使って

色んな場所に連れてってくれる。

 

この空間には

お金も時間も存在しない。

 

あるのは

無償の愛

それだけだ。

 

過去、日本が貧しくとも

トルコの難破船(エルトゥールル号)の

船員を助けた時のような、無償の愛。

 

彼らにとって最も大切なのは

愛情のある空間なのだ。

 

お金と時間重視になってしまった

日本とは真逆の世界がここにはまだ残っていた。

 

まとめ

コロンビアの印象が、少しは変わっただろうか。

 

皆、危険危険とばかり言うから

コロンビアに住む人がみんな危険

と、錯覚しているだけなのだ。

 

もちろん、格差がすごいこともあって

お金を盗まれたりってことは日常茶飯事。

でも、彼らはお金がなくて

今日生きてくのもやっとだから

そうでもしないと、生きていけないから

悪いと分かっていてもやるのだ。

 

しかし、本当のコロンビア人の心は

本当に純粋で、どこまでも愛情深い。

 

「世界で一番、暖かい心を持った人たち。」

 

といっても、過言ではないくらいだ。

 

最後に、自戒をこめて書いておく。

本当に危険なのは

危険、危険と言われたら

自分で調べていないのに

自分で見てもいないのに

誰かの撒き散らした思惑を

鵜呑みにしてしまう

私たちのその姿勢である。

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