〔Vol.2〕いざ、ビクトリアVictoriaへ!竹チャリでバンクーバーからフェリー乗り場まで

バンクーバー空港近くの民泊に宿泊して、一夜明けました。

「今日はビクトリアに行くぞ!

とめっちゃ意気込んでいたら、まさかの雨。

友達からもらったテルテル坊主は全く効力を発揮していない…。笑

とりあえず、フェリー乗り場まで行くつもりだったので、

雨の中、自転車で行くか、いっそのこと、タクシーにしようか迷った結果

「せっかく、自転車を持って来たのだから、自転車でしょ!」

と決断したのが、全てのトラブルの始まりでした。笑

なにせ、

初、荷物を乗せて。

初、雨の中を。

初、海外での旅。

そりゃそうですよ!笑

そんだけ初が重なれば、トラブルが起きないわけがない(普通に考えて、でも普通じゃないので笑)

フェリー乗り場までは1時間。

その間に起こった予想外の出来事は少なくとも7つはありました。

今回は、そんなトラブルも交えながら、臨場感を持って旅を感じていただきたいと思います。

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しょっぱな道をド逆走して、ド叱られた件

まあ、こんな感じのカスタマイズで道を走っていたわけです。

カナダは日本と車線が逆なので、日本は左、カナダは右車線です。

習慣って怖いですね。

自転車を組み立て、いざ、出発と悠々と車道を走っていたら、まんまと左車線を走っていまして、、、

前から向かって来た、自動車にまずビックリ。

そして、運転手の白髪のおじいちゃんに、

「get out!!!!」

とお叱りを受けたことにもビックリ。

「おいおい、お前がボケて逆車線走ってるんだろ!?」

と一瞬思いましたが、よく考えるとボケてたのは僕の方でした。

理解するのに5秒くらいかかりました。笑

おじいちゃん、ごめんなさい。

気づいたら高速道路を走っていた件

カナダでは、高速道路と普通の道路の見分けがあまりつきません。

日本では料金所があったりするので、すぐ分かりますが、カナダでは高速道路は基本無料なので、料金所もありません。

なので、普通の道路の延長で、突然、高速道路になったりします。

僕もその罠に気づかず、

「どうも信号がないな〜、一本道になったな〜。」

と余裕をかましていたら、なんとそこは高速道路でした!

周りを見ると、車だけ。もちろん歩行者も自転車もありません。

そこにあったのは、

地元の運転手の変な目線。

(ヤバイ!捕まる!高速は走っちゃダメっしょ!)

と、正直、そうとう焦りました。

身体中の穴という穴から、変な油がにじみ出るくらい焦りました。

しかし、そんな焦っている僕を差し置いて、さらなる悲劇が僕を襲います。

荷台のネジが外れて、荷物が落ちてグチョグチョになった件

突然

「ガタン!ガリガリガリ!ドスン!」

と音がしたと思って振り向くと、

荷台が大きく傾き、荷物が全部落ちているではありませんか!

高速道路という危険極まりない場所で、運転手の変な視線にさらされながら、雨でグショグショという、今にも帰りたくなるような状況でした。

孤立無援…。笑

しかし、逃げちゃダメだ!

僕は、宮沢賢治の「雨にも負けず」を唱え心を落ち着かせながら、なんとか、荷台を修理して、荷物を乗せることに成功しました。

そして、前を見ると、100m先に一般道につながる道が!

逃げちゃダメだと思いながら、逃げるようにして高速道路を後にしたのでした。

一般道で行くと、さらに2時間遠回りな件

その後、一般道でフェリー乗り場に向かおうと、地図を見ました。

(電波が使えなかったので、前もってgoogleマップをスクリーンショットで撮っておきました。)

すると、衝撃の事実が判明しました。

距離から推測して、一般道で向かうにはさらに2時間ほど遠回りしないと、フェリー乗り場に行けないのです。(赤が変更後のルートです)

「めっちゃ遠回り〜」

はっきり言って、途方に暮れました。

正直ここにくるまでの30分で、精神的に滅入っていました。笑

それを、あと2時間も、見知らぬ道を、雨に打たれながら、このクソ重い荷物を運ぶのかと思うと、発狂しそうでした。というか、すでに発狂していました。

しかし、そんな途方に暮れて歩いている僕に、一筋の光がさしたのです!

なんと、目の前にバス停が!

地元の人に聞くと「フェリー乗り場行き」らしく、僥倖!まさに僥倖!

ただ、唯一の心配は、自転車をバスに乗せられるかどうかということでした。

しかし、今の所、選択肢がバスしかない…。

「自転車を乗せられるかどうかわからないけど、一か八か乗り込んでみるしかない!」

そう思い、また雨の中、長い時間をかけて自転車を分解し、輪行袋に入れました。

そして、荷物を全部持ってバス停に向かいました。

左肩には自転車。右肩にはボストンバック。背中にはショルダーバック。腰にはポーチ。

8人乗りのエレベーターに、20人は乗っているくらいの重量オーバー。

もう、人か荷物かわからない。

ここまで来ると、「もうどうにでもなれ」という気持ちしかありません。

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結局、自転車をそのままバスに乗せられた件

重量オーバーな格好をして立っている僕の横に、颯爽と自転車で現れた地元のおっさん

見ると、彼もまた雨の中、自転車でバス停まで来た模様でした。

(彼も、自転車をバスの中に持ち込むつもりなのだろうか?)

と思いながら、とりあえず、自転車はバスに乗せられそうなことに一安心。

しかし、一向に自転車を分解しない彼。

(早く分解した方がいいって!バス来ちゃうって!)

と、ソワソワしている僕のことなど構わず、平然としている彼。

「まままさか、そのまま自転車をバスに乗せる気か!?」

なんてファンキーなおっさんなんだ!と思っていると、バスが来た。

すると、

彼はおもむろに、バスの前方へ歩き出し、自転車を台みたいなものに乗っけたのだった。

見に来てみると、自転車をそのまま乗っけられる、自転車専用の台がバスに前方に設置されているのだった。

そして、おっさんが僕を見てこう言った。

「自転車、そのまま乗っけられるよ」

「ななな、なんてこったい…!!!」

思わず、日本語を話してしまった。笑

雨の中、時間をかけて、苦労して自転車を分解した意味って一体…。

いや、そもそも、バスにそのまま乗せられるのだとしたら、最初からフェリー乗り場までバスという手段もありだったのでは…。

と、モヤモヤしながらバスへ乗り込みました。

「え、高速も自転車で走れたの!?」の件

そのおっさんと仲良くなり、バスの中で話していました。

「自転車を持ってどこに行くんだ?」

「フェリー乗り場に。途中まで自転車で走ってたけど、気づいたら高速道路でさ。」

「そうか、まあ、高速道路も走れるけどね、怖いもんね」

「え、今なんて?!」

「だから、高速道路でも自転車は走れるよ」

「えーーーーーー!」

それを知っていたら、体の穴という穴から変な脂汗をかく必要もなく、バスに乗り換えるために、自転車を分解する手間もなく、バスを待つ必要もなく、フェリー乗り場まで、高速に乗って、そのまま行けたという事実。

まあ、雨の中、重い荷物を持って2時間走るよりは、マシか…。

でも、本当に全てが裏目、裏目な1日でした。笑。

何を隠そうこれが、バンクーバー初日ですからね!

ワーホリの初日には必ず何かが起きる!

オーストラリアの初日も、Barに繰り出して逆ナンされて地元のレディーの家に連れ込まれるという事件があったような…。笑

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「ちなみにフェリーも自転車をそのままで乗っけられるよ」の件

別れ際におっさんに言われたことは

「フェリーも自転車をそのまま乗っけられるからね」

とのことでした。

見て見ると、なるほど、そのまま持ち込んでやがる。

わざわざ輪行袋に入れて自転車を持ち運ぶやつなんて僕しかいない。

はぁ〜、これぞ行き当たりばったり!

そんなことを思いながらフェリーに乗り込んだのでした。

後編に続く。

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