〔day2〕摂氏41度の灼熱の荒野!ラスベガスからグランドキャニオンに竹の自転車と着物で走ってみた

1日目の灼熱で
 
「You could die(死ねるよ)」
 
という地元の人の言葉の意味をはっきり理解した私。
 
これ以上進むなら「夜」しかないと考え、夜通しオーバーナイトで次の街を目指すことに決めました。

 

とうことで、Day2スタート

キャンプ場から2時間ほど、高速まで急な坂を登る。

ここは砂漠地帯なので、日陰がない。

強烈な直射日光に、体の水分がどんどん奪われる。

しかも、自転車も漕げないような猛烈な坂だったたので、体力もジリジリ奪われていく。

後ろから車に、水やパピコみたいなアイスを恵んでもらいながらも、なんとか高速道路まで辿り着いた。

6ℓ準備した水が、すでに半分になっていた。

そんな私の状態を見かねたのか、幸運なことに、キャンプ場のゲートの人が、水を恵んでくれた。

本当に、幸運に恵まれている私。

 

夜仕様に変身

夜間の高速ということで、ライトは万全に装備した。

キャンプのランタンも駆使して、後ろにライトを3つ。

ヘルメットのライト、腰にもライトを巻きつけた。

それプラス、蛍光素材の服、反射材のタスキ。

今できうる、夜間使用のフル装備だ。

 

夜の高速の怖さ

この日は、恐怖との戦いだった。

夜の高速は、車通りは少ないが、速度が半端ない。

路肩がある道はまだマシだが、路肩のない道もある。

もしそうなったら、右車線の上を走行しなくてはいけない。

はっきり言って、これほど恐怖なものはない。

想像して見てほしい。

暗闇の中、100kmを超えたアメリカサイズの巨大トラックが、容赦なしにかっ飛ばしてくるのだ。かたや、生身の体に、竹の自転車。

甲冑を身につけた朝青龍と対峙する、裸の子どもだ。

私は、彼らが避けれくれることを祈るしかできない。

もし、自転車の光にドライバーが気づけなかったら、即死だからだ。

 

途中、ガソリンスタンドでアイシングも怠らない

高速道路は、止まることができないので、3時間も4時間も漕ぎ続ける。

だから、ガソリンスタンドなどの休憩ポイントが、まるでオアシスのように感じる。

少しでも筋肉を休めようと、コンビニで氷を購入し、アイシングをする。

死に物狂いで走行する、オアシスに心を癒される。

そうした繰り返しで、夜明けになり、なんとかキングマンという街にたどり着いた。

 

キングマンに到着

暗闇と砂漠地帯を切り抜けた先に見えた、「KINGMAN66」の文字。

本当に嬉しかったし、命があってよかったと、安心した。

夜通し漕いだので、もうすでに眠くなっていた。

時間は朝の8時ごろ。

すぐに寝たかったが、街でホテルを予約したが、チェックインまで時間がある。

結局、デニーズやマックで時間を潰して、ホテルのチェックインまで待った。

部屋に入った途端、疲れと眠さで、爆睡した。

 

Day2の詩

「夜」
 
まるでレーシングカーのごとく
 
大型のトラックがビュンビュン飛ばす。
 
すぐ真横を、竹の自転車で走る。
 
 
もちろん、ガードレールなどなく
 
路肩とも言えないほどの細い道があるだけ。
 
 
バックミラー越しに
 
車のライトが見える度に
 
緊張が高まる。
 
 
僕にできることは
 
ただただ、漕ぎ続けること。
 
 
車の方が避けてくれることを
 
祈って信頼すること。
 
 
闇の中での自転車の旅は、なんとも、
 
スリリングでエキサイティングだ。
 
 
精神的に疲れてきたら

上を見上げる。
 
荒野に浮かぶ月がある。
 
 
車の光と違って
 
月の光は優しく柔らかい。
 
 
闇の中で、唯一ほっとする瞬間だ。

 

Day2 動画でダイジェスト

 

詳細

ウィロービーチ→→キングマン
67マイル 107キロ
15.5時間

 

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